こんにちは!
榎戸です。
今日は私がCOCOChiを始めた時の話を。
私は大学では建築を勉強していました。
縁があって榎戸材木店の加工部へ入社しました。
材木屋さんって勝手なイメージで山に入って木を切ったり、大きな重機を操って山から丸太を運んだりするのかと。
でもそんなことは一切なく、板の状態で入荷した木を削って、レーザー加工機を使って看板や、ノベルティの制作をしていました。
もちろん倉庫にはたくさんの木材・丸太などが積んであって、木のいい匂いがしています。
帰宅した家のエレベーターで一緒になったおばあちゃんに「あなた、木を使う仕事?」なんて聞かれるくらい、木の香りをまとっていました。
日々パソコンと向き合い、頂くオーダーのデータの制作や提案などで1日が終わる。
座りっぱなしのため1年で7キロくらい太ったりしました。
材木屋さんだけど、山とか行かないんだぁ~そんなことを思っていました。
ある日、加工で使う材料がなくなり、製材所さんへ行くというのでついていくことに。
そこには入社前にイメージしていたような大きな大きな機械で丸太を切り、
工事で見かけるより少し小さめの重機で運ぶ光景がありました。
会社の木のにおいとは全く違う、フレッシュな香り。
刃物で切られる木の音、舞う粉は目に入るととても痛い。
ひたすらに五感が刺激され、
あ、私はやっぱり木材の仕事をしているんだと実感させられました。
製材所さんにはたくさんの丸太や板になっているもの、木の根っこの部分、いろんな木材が所狭しと並んでいました。
かっこよくてとにかく写真をたくさん撮った記憶があります。
工場のなかすべてを写真に収めようとおもい、見渡すと、端っこにパレットに乗り切らないほどの薄く短い木材が山積みになっていました。
高さは私の身長に届くほど。
「これは何に使う材なんですか?」
「これはもう端材で処分するんだよ」
おや。おやおや。
しかも聞くところによると、以前はチップにしてくれる業者さんに引き取ってもらっていたが最近はお金がかかるようになってしまい、
「仕方なく燃やすしかないよね」
この言葉が私の人生を変える言葉になりました。
削ってきれいにしたらまだまだたくさん使い道はあるのに…
「これ少しもらっていいですか?」
「これを?いいけど~」
不思議そうな製材所のおじさんとは逆に何を作るか頭の中は虹色になっていたのを覚えています。
そこから自分が欲しいピアスやらブローチやら、指輪とかいろいろ作りました。
これがCOCOChiの始まり。